イーロン・マスク氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米政権は5日、連邦政府の職員に「先週何をしたか」と仕事の成果の報告を求めていた措置を正式に撤回した。米主要メディアが報じた。この措置は「政府効率化省」を事実上率いていた実業家マスク氏が主導していた。トランプ大統領との関係が悪化し、5月に政権を離脱したマスク氏の影響力の排除を象徴する動きと言えそうだ。

 人事管理局は声明で、各省庁が職員に前週の仕事の成果を箇条書きで五つほど挙げるよう求めてきた措置について「今後は取り扱わず、これらの情報を利用することもしない」と説明。各省庁の管理職は引き続き職員の仕事内容を把握する「責任がある」と強調した。