会合で障害者団体の代表らに謝罪する、名古屋市の広沢一郎市長=8日午前、名古屋市役所

 名古屋市の広沢一郎市長は8日、2年前の名古屋城天守の木造復元に関する市民討論会で、参加者から障害者に対する差別的な発言が出たことに関し「決してあってはならない。多くの方々の心を傷つけ、深くおわび申し上げる」と謝罪した。同日開かれた障害者団体の関係者らが出席した会合で述べた。

 2023年6月に開かれた市主催の討論会では、バリアフリー化に関し、車いすの男性が「今まであった昇降機をなくすのなら、障害者排除としか思えない」と主張。別の参加者が「我慢せえ」と反論し、言い合いになった。

 当時の河村たかし市長は同年7月に男性と面会し、運営の不備を認めて「配慮に欠けた」と謝罪した。