8日、カザフスタン南部アルマトイ州で原発着工式に参加したロスアトムのリハチョフ総裁(右端)、カザフ原子力庁のサトカリエフ長官(左端)ら(ロスアトムのテレグラムから・共同)

 【モスクワ共同】中央アジアのカザフスタン南部アルマトイ州で8日、ロシアの技術支援による原発建設の着工式が行われた。建設を支援するロシア国営原子力企業ロスアトムが発表した。ロシアメディアによると2035〜36年に稼働予定。

 式典にはロスアトムのリハチョフ総裁やカザフ原子力庁のサトカリエフ長官が出席した。建設には中国や韓国、フランスも名乗りを上げていたが、今年6月にカザフ原子力庁がロスアトムを選定したと発表していた。

 ソ連時代に多数の核実験が行われたカザフでは、ソ連が建設した原発が1999年に閉鎖され、原発はゼロになった。昨年10月には原発建設の是非を問う国民投票が行われ、約7割が賛成した。