【ロンドン、ジュネーブ共同】イスラエル政府がパレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の制圧計画を決定したことを巡り、スターマー英首相は8日の声明で「戦闘終結にも人質解放にもつながらない」と批判し、「誤りだ」と再考を求めた。
国連のターク人権高等弁務官も「戦闘の拡大ではなく人道支援物資の搬入を認めることで、市民の命を救うよう全力を挙げるべきだ」とイスラエルを非難した。
スターマー氏は「2国家共存」による恒久和平実現には、イスラエルとパレスチナ双方の外交努力が不可欠だと指摘。「(攻撃強化は)さらなる流血をもたらすだけだ」と強調した。
英国は、条件付きでパレスチナを国家承認する意向を示している。