コロンビアの首都ボゴタで、抗議活動に参加するミゲル・ウリベ上院議員=5月(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】コロンビアで6月、選挙活動中に銃で撃たれて重体となり、病院で治療を受けていた野党「民主中道党」のミゲル・ウリベ上院議員(39)が11日、死亡した。地元メディアが報じた。来年5月に予定されている大統領選の有力候補と目されていた。

 ウリベ氏は、1978〜82年に大統領を務めた故トゥルバイ氏の孫。治安改善の必要性を訴え、ペトロ政権に対する厳しい姿勢で知られた。

 ウリベ氏は6月7日、首都ボゴタの公園で住民らに向けて演説していたところ、15歳の少年に頭などを撃たれた。

 少年は襲撃に際し金銭を受け取っていたとみられ、捜査当局は首謀者は別にいるとみて、全容解明を急いでいる。