コカインを所持し使用したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長田中芳秀被告(44)は12日、東京地裁の初公判で起訴内容を認め「大変反省しています」と述べた。弁護人は、発覚の経緯となった職務質問が違法だったとして、無罪を主張した。同法人は新宿・歌舞伎町を拠点に、「トー横」に集まる若者らの相談を受けている。

 検察側は冒頭陳述で、被告が、ホストクラブの問題を抱えたり性風俗で働いたりする女性の相談に注力するかたわら、逮捕の3、4カ月前からコカインを断続的に使用していたと指摘した。