愛知県犬山市の「入鹿池」から引き揚げられた、墜落した空自T4練習機の一部とみられるもの=15日午前9時33分(共同通信社ヘリから)

 愛知県犬山市のため池「入鹿池」で5月、航空自衛隊のT4練習機が墜落し、乗員2人が死亡した事故で、空自は15日、機体の引き揚げに向けた作業を開始した。9月まで続く見通し。空自は回収物を分析して事故原因の特定を急ぐ。

 午前8時半ごろ、水上の土台に載せたクレーンが動き始めた。クレーンからつるした網のようなものを水中に入れた。

 空自によると、T4は5月14日午後3時6分ごろ、所属先の新田原基地(宮崎県)に向け、空自小牧基地(愛知県)を離陸。約1分後、右旋回中に高度が約1400メートルから急低下して墜落し、搭乗の隊員2人が亡くなった。