岐阜県郡上市明宝奥住の「國田家の芝桜」が、見頃を迎えている。ピンクや白、薄紫色の花が里山の斜面約3千平方メートルを鮮やかに彩り、奥美濃に春の到来を告げている。
花好きだった故國田かなゑさんが、自宅裏で約60年前に植え始めたシバザクラ。20年前に亡くなった後も、長女洋子さん(73)と良美さん(73)夫妻や住民有志が手入れを続ける。
新型コロナウイルスの影響で、一般客に広く公開するのは3年ぶり。24日は小雨交じりの中、親子連れらが絶え間なく訪れた。洋子さんは「少しずつ以前のにぎわいが戻れば」と話した。
気温が一気に上昇したことで開花は例年よりも2週間ほど早く、見頃は今月末までの見通し。