園児にボールの投げ方を教える東濃高校硬式野球部員=可児郡御嵩町御嵩、御嵩保育園

 部員11人の東濃高校(岐阜県可児郡御嵩町御嵩)硬式野球部の部員らが地元の御嵩保育園でティーボール教室を開いた。高校球児が小中学生と野球で交流することはあるが、園児との交流は珍しい。部員たちは、野球を知らない子どもたちに楽しさを伝え、少しでも競技人口を増やそうと、投げ方や打ち方を優しく教えた。

 硬式野球部は選手8人とマネジャー3人が所属。部員不足のため、7月9日開幕の全国高校野球選手権岐阜大会には郡上北高(郡上市)との連合チームで出場する。

 園児対象の教室を発案したのは、部長で県高野連中学少年野球育成担当理事も務める篠田祥史教諭(45)。4月に岐阜城北高(岐阜市)から転任した篠田さんは、部員の多い学校から、極端に部員の少ない学校に異動したことで、野球に親しむ子どもの数が減っていることに対して、これまで以上に危機感を持つようになった。「野球に全く触れたことのない子に楽しさを知ってほしい」と御嵩保育園にティーボール教室を提案。篠田さんの動きに、部員が集まらない苦しさを味わってきた生徒たちは積極的に協力した。

 園を訪れたのは、3年生の大城泰政主将、2年生の黒木晴叶さん、カメヤマユウキさん、女子選手の小木曽結日さんの4人。園児15人に約30分間、スポンジのボールとバットを使って投げ方や打ち方を教えた。園児が遠くまでボールを投げたり、バットに当たったりすると、4人は拍手したりハイタッチして、一緒になって喜んだ。園児の反応も上々で、「面白い」「またやりたい」との声が上がった。

 大城主将は「みんな上手だった。これをきっかけに野球を始めてくれたらうれしい」と話し、高校でソフトボールから野球に転向した小木曽さんは「野球をやる女子は全国的にも少ないので、女の子も野球をやってほしい」と願う。篠田さんは「まずは同じような教室を近場で続け、少しずつ活動を広げたい」と話している。