現在の下呂市や高山市などに伝わるイワナが僧侶に化けた妖怪「岩魚坊主」
岐阜県ゆかりの妖怪の伝承を紹介する特別展示=岐阜市長良、長良川うかいミュージアム
江戸時代に発行された百科事典「和漢三才図会」の一部。妖怪の伝承も記されている

 岐阜県下呂市や高山市などで伝承が残っているイワナが僧侶に化けた妖怪「岩魚(いわな)坊主」や、木曽三川流域に伝わる洪水を引き起こす妖怪「ヤロカ水」といった岐阜県にまつわる妖怪を紹介する夏休みの特別展示が、岐阜市長良の長良川うかいミュージアムで開かれている。9月19日まで。

 今年8月でオープン10周年を迎える同ミュージアムが、子どもにも楽しんでもらえるよう企画した。

 美濃地方に伝わる川辺に2人並んで座っている妖怪「川男」、高山市などで言い伝えが残っており、日本書紀に登場する一つの体に二つの顔がある「両面宿(すく)儺(な)」などを紹介。江戸時代に発行された妖怪の記述もある百科事典「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」などが並ぶ。パネルに描かれた妖怪のイラストは、全て同ミュージアムのオリジナルで、不気味な雰囲気を残しつつ、物語を交えて説明することで子どもにも分かりやすく伝えている。

 河合昌美学芸員は「岐阜の妖怪や伝承を知って、地域に興味を持ってもらえるとうれしい。夏休みの自由研究の一助にもなれば」と話した。