ラジオスタジオで打ち合わせを行う神保絵利子記者=岐阜放送
新聞ミッケの作品

 今回は、新聞を使った二つの活用方法を紹介したいと思います。

 一つ目は、「聴く新聞」の紹介です。ぎふチャンでは、今月からラジオ番組「週刊ラジオ 聴く新聞」(毎週日曜日午後4時~5時25分)が始まりました。パーソナリティーは、神保絵利子さん。岐阜新聞のNIE担当記者として活躍してみえますが、アナウンサーとしてテレビやラジオで出演されていたことはご存じの方も多いのでは。この番組は、一週間の各地域の新聞記事の紹介、取材した記者の生の声を聴いたり、岐阜新聞のコラム「分水嶺」の朗読があったり、まさに新聞を聴く、そしてリスナーとつながる新しい新聞活用の番組です。分水嶺の朗読では、その内容を聴き取るのも学習となります。読む速さ、間の取り方も参考になります。初回はヒガンバナの話と1円玉の話など3日分の内容が朗読されました。その後のコメントや音楽の選曲の中にも、新しい豆知識が増える内容があり、興味深かったです。岐阜の今をみんなで知る、創るそんな番組です。ぜひ、聴いてみてくださいね。

 二つ目は、「探す新聞」。これは、保育園児の孫にヒントをもらいました。時々読むお気に入りの本は、「ミッケ」。読むというよりは、挿絵の中から、登場人物や虫、雑貨みたいなものを見つける本です。見つけながら会話ができるので、楽しいひとときになります。こうしたことが、新聞でもできるのです。名付けて「新聞ミッケ」。やってみませんか。

 まず、新聞の題字「岐阜新聞」。地域版を表す「県内版」「岐阜地域」などにも、背景にたくさんの県内の風物が隠れていますよ。親子で探してみましょう。たとえば、こんなものが。「ライチョウ」「ひょうたん」「合掌造り」「鵜飼」「モニュメント」「ちょうちん」「うだつ」「獅子頭」「円空仏」などです。

 小学校低学年までなら、見つけるだけでもいいですね。中学年なら、社会科の「岐阜県の学習」と結び付けることができます。小学校高学年以上ならば、岐阜県を誰かに紹介するならこのことを話そうと、さらにくわしく調べたらどうでしょう。たとえば、鵜飼。「鵜飼いミュージアム」に出かけてその歴史を知るなど、深めるためのヒントはいろいろありますね。一日分の紙面をめくりながら、見つけた新しい発見、くわしく調べて分かった事柄を家族や友達と話すのもいいですし、新聞の読者欄や「聴く新聞」のラジオに投稿してもいいですよね。

 新聞を使った学習というと、いまだに「なんか構えて難しい」という先生や子どもたちがいます。手にとるところに新聞を用意するだけで、すぐできる活用方法がいろいろあるんですよ。まず、大人が新聞を手にとりましょう。