岐阜県関市の山あいにある西神野は、かつて八神村とも称しました。地内の八剱神社は八社大明神と言われており、「八神」は社名に由来しているとされています。

 一方、羽島市桑原町には同じ「八神」という漢字で「やがみ」と読む地域があります。こちらも元は当地の八神村がルーツとされ、地内には八剱神社もあります。また、羽島郡岐南町の大字(あざ)に八剣(やつるぎ)という地域もあります。ここも地内の八剣神社に由来しているとされています。

 いずれの地域にも深く関わっている八剱(剣)神社。県神社庁のホームページを参照すると、剣、剱、劔など漢字は異なりますが、「やつるぎ」「はっけん」「はちけん」と読む神社は県内に20社以上あるようです。全国的に見ても岐阜は多い地域とみられます。県神社庁に問い合わせてみましたが、理由は分からないとのことでした。

(「角川日本地名大辞典」などを参照)

【答え】やかい