―昨年を振り返って。

 当社はこれまでALSOKグループの一員として、さまざまなセキュリティシステムをご提供してきましたが、昨年6月、ALSOKの連結子会社となりました。それに伴い、代表取締役社長に就任以降は、他のグループ会社と同様の運用体制や社員待遇などを構築へ取り組みを進めています。

 ―強化する取り組みは。

 連結子会社となったことで、従来県内では提供できていなかったサービスもご提案できるようになりました。例えば、スマホ認証で自動的に警備の開始・解除ができるホームセキュリティー用操作器「スマホゲート」や、パソコンなどIT機器関連の障害が発生した際に、ガードマンが専門家と連携して原因究明や応急処置を行う「ITレスキュー」、建物設備の異常を受信し、迅速な対応を行う「設備レスキュー」など、新たなサービスの提案を強化していきます。すでにご用命をいただいているサービスもあり、今後もより一層地域に必要とされる会社を目指していきたいと考えています。

 ―地域貢献について。

 昨年10月、岐阜県警生活安全部と「特殊詐欺被害等の未然防止に関する協定」を締結。県内で1日約200件のコンビニや金融機関出張所でATMの現金詰め替えや障害対応に従事する中で、被害防止に向けた声かけや通報などを積極的に行い、地域のさらなる安全・安心に貢献できるよう、尽力してまいります。

 ―2025年の抱負を。

 当社は現在58期目を迎え、売り上げは56億円に至りました。これからさらに60年を見据え、売り上げ60億を目指します。県内では今後、東海環状自動車道やリニアの開通を控えるほか、各地で企業誘致も盛んに行われています。こうしたチャンスをしっかりとつかみ、売り上げ・利益を確保して社員に還元していきたいと考えています。