-昨年を振り返って。
大橋会長(左) マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」の対応を始め、DX化に追われた1年となりました。調剤についても本社の薬局の全自動化に着手。ボタン一つでお薬を準備できるようになるまであと一歩のところまで来ています。
大橋社長(右) 今春に開設予定のECサイトの準備をする中で、食品やウェブなどさまざまな業界の人に会うことができました。柳ケ瀬グラッスル35にある薬局とコラボしたカフェ「薬養軒MIZUTOKI」は、岐阜高島屋の閉店の影響はありつつもまずまずです。漢方講座を毎月開く中でファンも付いてきたという印象です。
-新たな取り組みは。
大橋会長 今春にキッチンカーを導入予定です。例えば、服薬管理で関わりのある高齢者施設にお邪魔していつもとは違う料理を楽しんでもらうなどといった使い方を想定しています。
大橋社長 この構想は1年前の能登半島地震を機に大きく膨らみました。現地に派遣された弊社の薬剤師によると、温かい飲み物を求める声が多く聞かれたとのことです。災害時に薬を持って行くだけでなく、飲み物や食事の提供もして社会貢献につながればと考えています。
-今年の抱負をお願いします。
大橋会長 これまで準備してきたことがどんどん形になっていく年になります。調剤だけでは商圏に限界があります。ECサイトの開設で、国内へ世界へと販路を広げていく1年にしていきたいです。
大橋社長 MIZUTOKIの反響は大きく、未病、予防に関心のある人は多いと感じています。それは薬剤師についても言えることで、漢方や薬膳に興味のある薬剤師の採用につながっています。今年も調剤業務のDX化を進め、薬膳に加えて未病への対応など新たな分野にも挑戦していきたいです。
