-2024年を振り返って。

 当院が注力してきた人間ドック・健康診断は受診者が増加し、特に男女別フロアでストレスなく受診ができることが口コミで広がったことで、女性の受診者が増えています。好評をいただいている健診後の食事サービスも、昨年から専属のシェフを雇用し、味に磨きをかけています。9年ほど前からは、トラベルドックを希望する海外からの旅行者にも対応。きめ細やかな日本の医療が評価される中、今後もニーズに応えていきたいと考えています。

 -力を入れている取り組みは。

 生活習慣病の予防・改善に向けて、昨年4月に心臓リハビリなどに使用するシステムを導入し、最大酸素消費量などのデータ計測から、具体的な運動指導を実施。医療費控除が受けられる「指定運動療法施設」に指定されたスポーツジムとも連携し、運動処方箋も発行しています。また、岐阜新聞社、岐阜放送主催の「ぎふ健康ウオーク」に協賛し、運動の重要性を広く啓発。当日は体脂肪や血圧を測定できる健康ブースを設置。参加者の体調管理を担っています。

 -職員の働き方について。

 検査や作業の効率化に向けて最新設備を導入するなど、重点的に労働環境の改善に取り組んでいます。小児科併設の病児・病後児保育園「パンダのしっぽ」は職員の子供さんも使え、安心して就労できる環境も整えています。

 -今年の抱負をお願いします。

 増え続ける医療費を抑え、医療を守るためには、さまざまな病気につながる生活習慣病の予防が重要です。そのために、一人一人が自分の体を自分で守ることを意識してもらうことを目指して、企業などに出向いた健康講話や運動指導を積極的に実施しています。今後も健康について考える機会を提供し、薬に頼る医療ではなく、病気にならない体をつくることの大切さを伝える啓発に努めていきます。