―どんな事業を行っていますか。

 業務用食材問屋として、一般に多く出回らない高級食材などを数多く取りそろえています。品数の登録は6万点に上ります。元々は業務用の割烹材料を専門に取り扱っていましたが、食材を一通りそろえられることから、おせち料理の企画にも力を入れています。こちらで提案したおせちをホテルの名前などで販売するOEM(相手先ブランドによる生産)も行っています。コロナ禍は巣ごもり需要もあって、おせちの売り上げはかなり伸びました。

 ―季節ごとに旬な食材を使った料理を提供していますね。

 秋であればマツタケなどを使った料理をシーズンが始まってすぐに食べられるように、海外からも食材を輸入して、いつでも提供できるようにしています。自社・外部の冷凍庫を有効に活用しているため、食材は常に高品質な状態です。高級食材も含め、仕入れのルートを数多く持っているところも大きな強みとなっています。

 ―食材の調達などについては。

 仕入れ先は国内、海外も含め数百社以上あります。ホテルや学校など販売先も多種多様です。コロナ禍も落ち着いたので、得意先だけでなく仕入れ先との連携も緊密に行っていきます。

 ―品質管理も徹底していますね。

 食材の品質管理を強化するため、2022年10月に本社の隣接地において新冷凍自動倉庫の新築工事に着手し、昨年2月から稼働させました。また、既存倉庫の改修工事も進めています。作業動線をしっかりと見直すことで、効率的に仕事が行える環境を継続的に整えていきます。

 ―新年の抱負をお願いします。

 今年で創業70周年を迎えます。70周年に向けて経営層の若返りを図るなどして会社の体制を整えてきました。従業員が働きやすい環境に改善しつつ、若い従業員が好奇心を持って挑戦できる会社にしていきます。