-どのような事業展開を。

 2013年に、可児市川合で放課後等デイサービスをスタートしました。その後は、利用する子どもや保護者が必要としている支援に応えて事業は広がり、児童発達支援、通信制高校サポート校の運営、就労支援、系列クリニックで小児発達外来も行い、福祉、教育、医療を連携させたサポートを行っています。可茂地区はフリースクールの空白地帯となっていました。特に中学生は将来的な進路選択をする時期です。昨年、不登校の中学生のための居場所をつくりたいと美濃加茂市に「可茂自悠学舎」を開校しました。また、可児市には障害者の共同生活援助(グループホーム)を開設しました。これで、利用者一人一人の生涯に寄り添った支援ができる体制が整いました。

 -昨年、県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の認定を受けられましたね。

 職員の幸せが実現されれば、それがより良い支援につながると確信しています。残業の原則禁止、有休取得率100%、家庭の状況に応じた柔軟な勤務体制の整備などに取り組んできました。残業ゼロを実現するためにICT化を進め、業務の効率化を図っています。職員の事務的な負担を軽減できれば、より良いサービスのための時間に充てることができます。加盟する全国介護事業者連盟障害福祉事業部会では、県支部の副支部長を務めさせていただき、職員の処遇改善を国に求めています。物価高や燃料費高騰などが続いていますが、介護報酬には反映されていません。介護福祉業界で最も大切なのは人材です。

 -今年の抱負をお聞かせください。

 子どもファーストを常に考えています。通信制高校サポート校の令和さくら高等学院で新年度から、給食を提供することにしました。育ち盛りの子たちにバランス良く食事を食べられる環境を整えることも大切な支援です。