兵庫県議会自民党など3会派の幹部は30日、斎藤元彦県知事の疑惑を告発した元県幹部の私的情報を元総務部長が漏えいした問題について非公開で協議した。関係者によると、元総務部長を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で刑事告発するよう県に求めることなどを視野に、継続協議する方針を確認した。

 県の第三者委員会は27日公表の報告書で、井ノ本知明元総務部長が県議3人に漏えいしたと認定。「斎藤氏らが指示した可能性が高い」とし、県議会一部会派への根回しの意図を指摘した。斎藤氏は第三者委の聴取に関与を否定。報告書公表後も「指示はしていない」と繰り返した。