【サンパウロ共同】ブラジル連邦会計検査院は4日、大阪・関西万博に出展しているパビリオン建設の契約や支出に不透明な点があるとして、監査を始めると決定した。同国メディアが伝えた。
ブラジルは当初、自前建設型のパビリオン「タイプA」を予定していたが、高額な予算や開幕に間に合わなくなる恐れがあったことから断念。日本国際博覧会協会が建設を代行し、外装や内装工事はブラジル側が行う簡素型の「タイプX」に移行した。
展示はブラジルの貿易投資振興庁が担当。報道によると、タイプ移行に伴う展示内容の変更や費用、担当企業の選定などに関する同庁の説明が不十分で、透明性を欠いていると指摘されている。