【ワシントン共同】トランプ米大統領は5日、ロシアによるウクライナ侵攻で続く戦争を「子どもの激しいけんか」に例え「時にはしばらく続けさせ、その後引き離した方が良い場合もある」と述べた。両国の応酬が激化する中、早期の停戦実現は難しいとの認識を示し、交渉仲介を一定期間放置する可能性を示唆した。
トランプ氏は、ホワイトハウスでドイツのメルツ首相と初会談した冒頭、ロシアとウクライナの間に「深い憎しみがある」と記者団に指摘した。「できれば即時和平を望むが、そうはならない」と語った。
対ロ追加制裁の発動時期については「この状況が止まらないと判断した時だ。頭の中に期限はある」とした。ウクライナにも制裁を科す可能性をにじませた。
「子どものけんか」のたとえ話についてトランプ氏は、ロシアのプーチン大統領と4日に電話会談した際も取り上げたと説明した。戦況で優勢なロシアは、戦争を継続して占領地の拡大を狙っているとされ、トランプ氏が事態を放置すればロシアを利する恐れもある。