ウェールズ戦の後半、水分補給する日本フィフティーン=5日、ミクニワールドスタジアム北九州

 ラグビー日本代表は12日、ノエビアスタジアム神戸でウェールズ代表とのテストマッチ第2戦に臨む。直射日光を避けるため屋根は閉じられる見通しだが、炎天下の午後2時開始だった第1戦に続いて午後2時50分のキックオフ。暑さの厳しい日中の2連戦となったことが物議を醸している。

 5日に北九州市で行われた試合は国際統括団体ワールドラグビー(WR)が定める暑さ対策の指針に従い、ハーフタイムが通常より5分長い20分に延長されて前後半に飲水タイムも設けられた。日本の逆転勝利に盛り上がった一方で、救護を要する観客が出るなど課題を残した。

 日本協会の岩渕専務理事は開始時間を昼に設定した理由について「会場の都合、放送のタイミング、気候などを考慮した」と説明し、ウェールズ協会と合意の上で決めたことを強調した。後半に動きが落ちて逆転負けしたウェールズの選手らも、暑さを言い訳にしなかった。

 日本のジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、「あらゆる環境に適応するのもラグビーだ」と独特の言い回しで自負をにじませた。