【ニューヨーク共同】米IT大手グーグルの持ち株会社アルファベットが23日発表した2025年4〜6月期決算は、純利益が前年同期比19%増の281億9600万ドル(約4兆1千億円)だった。自社開発した生成人工知能(AI)の展開が全体の事業押し上げに貢献し、検索広告や企業向けのクラウドサービスといった主力事業が好調だった。
全体の売上高は14%増の964億2800万ドルだった。ネット広告は10%増の713億4千万ドルで、このうち検索連動広告を含む「グーグル検索など」は12%増の541億9千万ドル。動画投稿サイト「ユーチューブ」の広告収入は13%増の97億9600万ドル。
企業向けのクラウド事業の売上高は32%増の136億2400万ドル。AI処理に特化した自社開発の半導体を生かし、クラウド利用の需要を取り込んだ。
スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は声明で「AIが事業全体の成長を支えている」と強調。競争力強化に向けて、積極的な設備投資を続ける方針を示した。