「平和首長会議」のパネルディスカッションに参加する(左から)長崎市の鈴木史朗市長と広島市の松井一実市長ら=8日午前、長崎市

 核兵器廃絶を目指す国内外の8400以上の都市でつくる非政府組織(NGO)「平和首長会議」の第11回総会が8日、長崎市で開会した。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表理事の横山照子さん(84)が体験を証言し「核は人類と共存できない。一刻も早く廃絶させないと、地球は壊滅する」と訴えた。

 原則4年に1回、広島市と交互に開催し、長崎市では8年ぶり。7月30日時点で、核を保有するフランスや英国の都市も参加する意向を示していた。

 横山さんは、被爆の後遺症のため人生の大半を病床で過ごした妹に触れ「原爆は死ぬまで苦しみを与え続ける」と声を震わせた。