農林水産省は15日、全国の小売店約6千店で4〜10日に販売されたコメ5キロの平均価格が、前週よりも7円安い3508円だったと発表した。値下がりは3週ぶり。全9地域のうち東北が3235円、関東・首都圏は3490円に下がり、政府備蓄米の放出が始まって以降の最安値を付けた。直近で最も高かった週と比べて500円余り、千円近くそれぞれ安い。
備蓄米の放出から一定の期間が経過し、価格を抑制する効果は薄れてきている。全国平均価格は7月に3週連続で3400円台を付けたが、2週連続で3500円台となった。北陸は値上がりして4022円となり、6週ぶりに4千円台に戻った。小売店に随意契約で放出した備蓄米が販売期限を迎える8月末以降は、全国的に値上がりが進む可能性が高い。
農水省が同時に発表した約1200店舗のスーパーの販売分析によると、銘柄米の5キロ平均価格は前週比36円安の4436円で、高値が続いた。
今年の新米は作付面積が拡大し、生産量が増えると期待される。