三井物産は19日、次世代の情報処理技術として注目される量子コンピューターを活用した超高速計算サービスの提供を始めたと発表した。競争力強化が求められている創薬や半導体、電池などの材料を手がける企業に導入を促す。出資先の米新興企業クオンティニュアムなどと共同開発した。

 サービス名は「QIDO(キド)」で、インターネットのクラウド上で利用できる。プログラミング言語を必ずしも入力する必要はない。スーパーコンピューターも活用できる仕組みで、最適な計算手段を選べる。三井物産は昨年1月にクオンティニュアムに出資し、日本を含むアジア太平洋地域での販売代理店契約を結んでいた。