十六銀行の選手と卓球を指導する学生=中津川市千旦林、中京学院大中津川キャンパス

 岐阜県瑞浪市と中津川市にキャンパスを置く中京学院大は今月、総合型地域スポーツクラブ「中京学院大学クラブ」を立ち上げた。競技力のある学生たちが指導役を担い、小中学生アスリートの育成や地域スポーツの振興などに取り組み、東濃地域のスポーツ力の底上げを目指す。

 同大には野球、ソフトボール、卓球、陸上、レスリング、空手のクラブ活動がある。高校時代に好成績を残し、大学でも活躍している学生が多い。学生には指導者としてのスキルを学んでもらい、同大クラブを通じて練習会や部活動などに派遣する。卒業後にスポーツの指導ができる人材育成にもつなげるのが狙いだ。

 「力量のある教員が少なくなり、地域の指導者の数も年々減っている」と話すのは、女子卓球部の横谷淳監督(47)。横谷監督は元中学校教員で、卓球の部活動に携わり、多くの有力選手を育てた。中学校の部活動を巡る課題を肌で実感しており、「クラブがさまざまな問題を解決する組織として役割を果たせるのではないか」と考える。

 9日には同大中津川キャンパスで、クラブ設立を記念して十六銀行卓球部による講習会を開催した。同大女子卓球部員らが準備と運営を担い、十六銀行の河田靖司監督と選手5人とともに小中学生35人に卓球の技術を教えた。同大で週2回開く卓球教室で指導力を高めている経営学部4年の女子学生(21)は「将来的には母校の高校で外部コーチとして指導したい。頭で理解しないと良い指導はできない」と話し、熱心に指導に当たった。

 来年度から中学校の休日部活動が段階的に地域に移行される中で、学生たちが指導者の担い手となることが期待される。クラブのマネジャーを務める横谷監督は「地域移行を見据えてクラブを立ち上げた。学生たちの力が中学校や地域で役に立つようにしたい」と意気込む。