窓から離れ、頭を手で押さえて屈む住民たち=海津市南濃町境、境区集会所

 外国からの弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練が22日、岐阜県海津市南濃町境の境区集会所で開かれた。国と県、市による共同開催で、国民保護に基づく訓練は県内自治体では初めて。住民たちは消防署員らの誘導で屋内や建物の影に逃げ込み、身を伏せてミサイル通過の知らせを待った。

かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」
 

 訓練は北朝鮮のミサイル発射を想定して2017年度に開始。国が参加自治体を公募して全国各地で開いており、海津市での開催は、昨年9月の再開以降、全国で12カ所目。市は以前から県との災害図上訓練を計画しており、県が参加を提案した。

 境区の防災訓練に合わせて実施し、境区の住民や国と県、市の職員ら約80人が参加した。全国瞬時警報システム(Jアラート)の訓練用音声で仮想国からのミサイル発射を伝える国民保護に関する情報が流れると、住民たちは頭をかばんなどで隠しながら足早に集会所などへ避難。爆風でガラスが割れないよう窓の雨戸を閉め、頭を手で押さえて窓から離れた場所にうずくまった。参加した山本直子さん(53)は「訓練と分かっていてもアラートが鳴るとドキッとした。家の中で安全な場所を考えておきたい」と話した。

 ミサイルは発射から10分ほどで着弾する可能性があり、避難する時間はJアラートの発信後、数分から数十秒という。内閣官房で危機管理を担当する佐々木透事務官は「緊急一時避難施設が近くになく屋外にいるという実際によくある状況を想定した訓練ができ、適切な行動を取れていた」と述べた。

 県は緊急一時避難施設の指定を進めており、県危機管理政策課の長谷川悟課長は「今後は地下駐車場を持つ民間の企業などにもお願いして、避難場所を増やしたい」と話した。

 23日には市役所で初動対応訓練が行われる。