プロ野球巨人のV9時代の正捕手で、引退後は西武の監督として黄金期を築いた森祇晶さん(87)が25日、母校の岐阜高校(岐阜市大縄場)を訪ね、夏の大会を控える野球部員を前に「自信を持って、思う存分戦って」と激励した。
森さんは、同校が最後に夏の甲子園の土を踏んだ1954年の第36回大会に出場。プロ入り後は司令塔として巨人の9年連続日本一を支え、監督として西武を8度のリーグ優勝、6度の日本一に導いた。
長年ハワイに在住していたが、2022年妻の出身地である福岡県に移り住み、昨年同校創立150周年に合わせて母校を訪問。今年も訪れた。
野球部OB会長の後藤寿彦さん(71)らと共にグラウンドを訪れ「大会では結果を考えず、失敗を恐れないこと。誰かが失敗しても、それを手助けするのがチーム。頑張ってね」と後輩にエールを送った。
主将でエースの3年小倉悠叶さん(17)は「いただいた言葉のように、最後まで全力を尽くして戦いたい」と誓った。