―昨年はどんな年でしたか。
昨年、岐阜支店長に就任しました。岐阜は初めてですが、温かく迎えていただき感謝申し上げます。
戸建て住宅については、建築資材価格の高止まり状態が続くなか、建築コストへの上乗せを抑えているものの、運送費や人件費の上昇を建築コストに転嫁せざるを得ない状況が続いていますが、その中でも岐阜は、お客さまの購買意欲の落ち込みを最小限に抑えられました。一方で、お客さまが求める理想と予算との乖離(かいり)を解消する点が課題でしたが、その点、当社では数年前から統一坪単価のセミオーダー住宅「大和ハウスのスマートデザイン」・規格住宅「大和ハウスのスマートセレクション」を提案。お値打ちな価格でZEHや長期優良住宅基準など注文住宅と同様の性能や品質が実現する点がお客さまのニーズとマッチし、好評をいただいています。
―そのほか、注力したことは。
上半期は、魅力あるエリアの土地を確保し、お客さまの要望に合わせた提案を行う土地施策に注力しました。集合住宅事業は、企業経営者を中心に相続対策や株価対策、社員満足度向上に向けた社宅や独身寮の切り替えなどの活用が増加。流通店舗事業においては、インバウンドの復活に伴って着手していた高山駅前のホテル建設が、今年完成を迎える予定です。さらに関市では、区画整備と合わせた複合施設の開発に着手。今後もこうした複合施設の開発を進めていきたいと考えています。
―今年の目標を。
今後も地域に愛される企業を目指し、さまざまなご要望に応えることで、利便性の高いよりよい地域づくりに貢献していきます。また、協力会社を含め、仕事を通じて地域に新たな雇用を生み出すことも当社の大切な使命です。豊かな経済を回していくことで、地域の人口流出を抑える一翼となれればと思います。
