-昨年を振り返って。

 単三電池で車両を動かしてタイムを競う「Ene-1 SUZUKA Challenge」や技能五輪全国大会、全日本ロボット相撲大会全国大会などにチームで出場したり、若年者ものづくり競技大会に出場して優秀な成績を収める学生がいたりと、競技大会出場を通じ、技術力に磨きを上げる挑戦の姿勢が多く見られた1年でした。

 当校の強みは、ものづくりに必要な理論と実践的な技術・技能が一体的に学べることです。最先端の設備を使って熱意あふれる先生の指導を受けながら、工業大国日本を下支えできる技術を身に付けていくことができます。このことは企業に広く認知されており、有効求人倍率は何十倍という状態が続いています。これらの特長に加え当校は、授業料の負担が軽くて通いやすいという強みがあります。物価高騰の影響が深刻な今、東海能開大で確かな技術力を身に付けるという選択肢があることを、より多くの受験生に知っていただきたいということを改めて思った1年になりました。

 -大学校について教えてください。

 当校は厚生労働省が所管する国立・工科系の高等教育機関で、機械、電気、電子情報の三つの科があります。高校卒業者らを対象とする2年間の専門課程と、その後2年間の応用課程に分かれ、ほとんどの学生が応用課程まで進みます。実学一体で経験を豊富に積むことで、高度な知識と技能・技術を備えた、ものづくりのプロを育成します。

 -研究成果の発表については。

 専門課程と応用課程の各2年生が研究成果の展示や発表を行う「ポリテックビジョン」を2月20、21日に大野町民センターで行います。創造力を膨らませて開発した力作の数々をぜひ、一般の方やものづくりに興味のある高校生らに見ていただきたいです。そして当校の学生の雰囲気を感じたりしていただければと思っています。