-昨年を振り返って。

 当社は、トラックシートやパレットカバーなどのシートの生産と印刷が柱で、印刷は「水と空気以外は何でも印刷するぞ」という意気込みであらゆるものを請け負っています。

 昨年は、シート関連で一部の資材価格が3倍に高騰、価格転嫁が追い付かずに収益は目減りしてしまいました。ただ、年商は前年から7000万円アップの4億7000万円と過去最高を更新。今年は適正に価格転嫁を進めていき、年商5億円突破を目指します。

 -地域に向けた取り組みは。

 大型シートにスポーツ少年団の卒団証書を印刷して門出を祝い、また優勝の横断幕を製作、選手一人一人に向けた応援アイテムも手掛けるなど、地域のスポーツ関連の業務に力を入れています。保護者にも大変好評で、「ひでぴょん」の社名の知名度向上にもなり、企業間取引につながったケースもありました。

 また、役目を終えた横断幕や端材などを使って世界に一つだけのバッグを作る取り組みも始めました。地域のイベントにも出展し、このバッグの取っ手を付ける作業は来場者にお願いしています。「通行止め」などと入っている場合もありますがユニークなアイデアで喜ばれます。SDGsの取り組みとして、今年は回数を増やしていきたいです。

 -注力していく事業は。

 側面が羽根のように開くアルミウイング車が雨漏りした際に、背中の部分にあるセンターシートを修理する「ウイングバリアキング」の需要が多く、大変伸びています。短時間で終わり安価なだけでなく、出張施工のためお客様の手間もゼロです。現在、北関東から九州までのエリアで1カ月に100台ほどを請け負っています。年内には東北でも施工開始予定です。今後もパートナー企業と共に全国へ広めていきます。