―昨年はどんな年でしたか。

 当社はゴルフやサウナ、エステなど、多彩なアミューズメント設備を併せ持つ会員制フィットネスクラブを運営し、全国で180以上の店舗を展開。昨年7月には、東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に新規上場することができました。今回の上場によってフランチャイズを希望する問い合わせも増加しており、さらなる顧客満足度向上を目指すとともに、上場企業として広く社会に貢献できる企業になれるよう努めていきます。

 ―健康産業に対する思いは。

 私は、これまで海外の文化を日本に広めるさまざまな事業を経験する中で、欧米諸国と比べて日本には、健康維持や病気の予防に向けて自身の健康に投資をする場が少ないと感じ、現在の事業を始めました。豊かな暮らしも企業経営も、すべては健康があってのこと。多くの人の健康に寄与できる健康産業に携わることは、大きな喜びだと感じています。

 ―現在、力を入れていることは。

 当社は創業当初から、少人数運営での多店舗展開を目指してDX活用に取り組み、1店舗目から本人しか入店できない「AI顔認証システム」を導入してきました。現在は、AIカメラで人の動きを感知し、運動量をデータ化する「ヘルスケアオートメーション」の開発を進めており、AIカメラとリンクさせてバーチャルトレーナーが運動指導を行うシステムにも着手しています。

 ―2025年の抱負を。

 目標としてきた上場を達成し、次のステップであるヘルスケアオートメーションの実用化に向けて、大きく踏み出す年にしたいと考えています。これからもユーザーに選ばれる店舗づくりに尽力し、岐阜から全国、そして世界へ新たな価値を発信していきます。