―大切にされていることは。
最大の使命は、笑顔と感謝のあふれる社会をつくることと考えています。「感謝でおくるお葬式」をテーマに、人生の最期を「感謝」の気持ちで締めくくれるように、お手伝いをしています。
―近年の葬儀の動向は。
新型コロナウイルス感染症を契機に、お葬式を大切に考える人が増え、スタイルも多様化しています。アンケートでは「墓じまい」に関する相談が多くなってきています。
―その中で「樹木葬」にも力を入れていますね。
元来、墓石の代わりに樹木などを墓標にして遺骨を埋葬する形式で、墓守をする後継ぎを必要としません。近年、希望される方が増えているため、大垣市内の2寺院と連携し、「樹木葬のメモリア」を設けました。小さな墓石を置き、納骨から13年後に合同の供養墓に改葬し、永代にわたり、寺院で供養します。お葬式からお墓までワンストップで決めることができ、継承者も不要で、宗派も問わず、どなたでも利用いただけます。今後、他のエリアにも広げていきたいと考えています。
―業界向け研究会も積極的ですね。
研究型のビジネスを展開する中、お葬式に価値を見いだせない方に対してしっかり故人をおくっていただきたいという思いから、10年ほど前、県内で初めて立ち上げました。現在、二十数社に参加いただいています。お葬式の大事な認識を共有すると共に、接客のロールプレイングなども行い、実際の事例も共有しながら、業界の底上げを図っています。その他、同業者に向けたコンサルティング事業も展開しています。
―新年の抱負を。
今年は創業25年を迎えます。人生の感謝をテーマに、地域の皆さんに、より良いお葬式を提案できる会社であり続けるとともに、この仕事を通じて、人のご縁、感謝が広まり、深まるような活動をしていきたいです。
