-新年の景況は。

 東海地区の経済は自動車産業を中心にすそ野が広く、生産水準が上がっていることからも緩やかな回復基調になると考えています。一方、国内の政治リスクや米国のトランプ大統領が就任後にどのような政策を打ち出すのかなど、不透明な要素もあります。そのため、私たちはお客さまにタイムリーな情報や課題解決に向けたソリューションを素早く提供し、地域やお客さまの発展につながる活動をしていきます。

 -県経済の動向は。

 基本的には緩やかに回復していくと考えています。ただ中小企業の中には、業種によって二極化が進んでいるケースも見られます。特に、原材料費や光熱費などの上昇分の価格転嫁が進められていない企業などには、地域金融機関としてより一層寄り添い、伴走しながら手厚くサポートしていきます。個々のお客さまにとって、最適なソリューションを提供することに加え、新規事業の創出やM&A(企業の合併・買収)の仲介など、より踏み込んだ提案もしていきたいと考えています。

 -金利がある社会の戦略は。

 預金獲得に向けて定期預金キャンペーンなど各行がさまざまな施策を展開することが予想され、動向をしっかり見極める必要があります。また、貸出金利の上昇については、お客さまとの丁寧な対話を積み重ね、理解が得られるよう努めます。金利のある社会を経験していない若手社員には、金融機関のビジネス機会とリスクに関する知識の習得に向けた研修を進めています。

 -忙しい日々の息抜きは。

 冬は空気がきれいなので、日の出の富士山や「天空の山城」として有名な岡山県高梁市の備中松山城などへ写真を撮りに行きたいのですが、遠出は難しいので、カメラ雑誌を眺めたり動画を見たりしています。先日、簡単な旅客機のプラモデルを作ったら、思ったより没頭できて癒やされました。