-親会社のトヨタ車体を離れ、1月1日付で岐阜車体工業代表取締役社長に就任しました。

 商用車は社会にとって不可欠な存在です。その商用車を製造しているのが岐阜車体工業です。ハイエースは世界150カ国に輸出され、特に新興国にとってエントリーカーとして必要とされており、当社は安定的に社会に供給する役割を担っています。

 -昨年はトヨタグループにとって苦しい1年になりました。

 岐阜車体工業では2月に生産ラインが停止し、8月以降も一部の車型が生産できない状況です。トヨタ車体では商用事業センターのセンター長としてお客さまと向き合ってきましたが、ここ2年は車両を安定的に供給できないことに厳しい声をいただきました。今年はしっかり供給の責任を果たします。

 -岐阜車体工業の強みは。

 当社が得意とするのが少量多品種の生産です。型式の少ない車両を効率よく生産するトヨタグループの生産拠点は各地にありますが、少量多品種で生産しているのはここだけです。当社の強みを生かし、今後さらに多様化していく世間のニーズに追従した商用車生産に貢献してまいります。

 -昨年11月、全日本選抜QCサークル大会(小集団改善活動)で最優秀賞という快挙を成し遂げました。

 QC活動の活性化が、従業員のモチベーションとなって組織の好循環につなげていきたいです。褒めて伸ばす、日々の小さな達成感が大事だと思います。

 -最後に抱負を。

 カーボンニュートラルなどの社会課題や非財務情報に対する取り組みを重要視します。ここに力を入れないと魅力ある会社になりません。企業の社会的責任を果たし、従業員が楽しく働ける職場にしていきます。