-昨年はどんな年でしたか。

 ウッドショックから始まった原価高騰は落ち着きを見せている一方、集客には苦戦した1年でした。しかし、その中でも当社は一昨年からインスタグラムのフォロワー数が増加し、現在は約87・5万人と業界トップクラスを誇ります。その結果、SNSからの集客が大きく伸びており、受注は順調に推移しています

 -近年の顧客ニーズについて。

 当社はこれまで設計士が一棟一棟プランを描く自由設計を強みとし、高いデザイン力が多くの支持を得てきました。さらに近年は、断熱性や耐震性など高性能の住宅を求める方が増えています。当社の住宅は耐震等級3の基準をクリアした上で、構造に特化した構造設計一級建築士が「許容応力度計算」を全棟で実施。構造についても、ただ強度を増すだけでなく、住宅にダメージを与える地震の揺れを吸収・抑制する制震装置を採用しています。当社では、デザイン専門の設計士と構造専門の設計士が常に議論を重ね、双方をバランスよく両立する住宅づくりに尽力しており、こうした取り組みが市場とマッチしてきたと感じています。

 -今後の展開は。

 これまで県内は東濃地区のみの展開でしたが、今年は2月22日、岐阜ハウジングギャラリー県庁前展示場にモデルハウスをオープンします。岐阜市は山県市や羽島市、瑞穂市などの近隣市町村を含めると、着工棟数が1500棟にもなる大きな市場です。これから実績を重ね、岐阜での定着を目指していきます。

 今回は「禅」をコンセプトに掲げ、無駄を削ぎ落して普遍的な美しさを際立たせたミニマムデザインにこだわりました。これまで当社のラインアップになかった和テイストの新たなモデルハウスで、当社の強みであるデザイン力と性能をぜひ体感していただきたいと思います。