天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは18日、能登半島地震の復興状況を視察するため、石川県を訪問された。七尾市の仮設住宅団地を訪れ、入居する高齢者が健康体操に取り組む様子を集会所で見学した。一人一人に声をかけ「どうぞお体を大切に。一日も早く平穏な日常が戻りますことをお祈りしています」と、いたわった。
集会所の外には約50人が集まり、愛子さまは近寄って被災後の暮らしぶりなどを尋ねていた。
その後、観光施設「和倉温泉お祭り会館」で、休業を余儀なくされている宿泊施設の経営者らと懇談し、地域の復興プランについて話を聞いた。
被災家屋の撤去などを手伝っている金沢大の学生とも交流し「私も仕事でボランティアに携わっています。どういう仕組みがあれば、参加しやすくなると感じますか」と質問した。このほか、地元の祭りで使う山車などを見て「お祭りで人々の気持ちも明るくなりますね」と話していた。
1泊2日の日程で、19日は志賀町にある道の駅で仮設店舗などを視察する。
愛子さまの被災地訪問は初めて。