淡い光が包むイサム・ノグチ「光の彫刻」展=飛騨市古川町、市美術館

 和紙と竹ひごと光による造形を探究した彫刻家イサム・ノグチ(米国、1904~88年)の創作を示す「光の彫刻」展が、岐阜県飛騨市古川町の市美術館で開かれており、生活空間に溶け込む芸術の妙を見せている。6月12日まで。

 ノグチは1951年に長良川の鵜飼を見物した際に岐阜提灯(ちょうちん)に出合い、発想を岐阜提灯から得て作品の「AKARI(あかり)」を生み出した。いびつな膨らみやらせんなどを造形に取り入れ、岐阜提灯の技術を踏まえながら住空間で実際に使える照明器具として創作した。

 その後に200種類以上のデザインの「あかり」を作り、多くが製品化された。こうして彫刻の役割を社会に問い掛けたノグチは、「あかり」を「光を持った彫刻」と表現した。

 会場には、ノグチが50年代から80年代にかけて創作した「光を持った彫刻」の86点が出品されている。大小さまざまな作品をつるしたインスタレーションやピラミッド形や柱状などの作品が柔らかな光に浮かび上がっている。

 24日午後2時から、同美術館研修室で前県美術館長の古川秀昭さんらによるトークイベントがある。トークイベントの参加は無料。「光の彫刻」展の観覧料は一般200円、高校生以下無料。