1964年10月1日に開業した東海道新幹線。開業から60周年を迎えました。最大で「のぞみ」が1時間に12本走るという、文字通り日本の大動脈となった東海道新幹線。沿線では、普段は何気なく見かける存在でもあります。ところで、岐阜県内で東海道新幹線の列車を見やすい場所はあるのでしょうか。沿線で探してみました。子連れを想定して、独断による点数評価も付けました。
東海道新幹線の岐阜県内の区間は、羽島市から関ケ原町にかけてのおよそ30キロ。「のぞみ」なら数分で駆け抜けます。岐阜羽島停車の「ひかり」や「こだま」でも、10分程度で岐阜県区間を通過します。あっという間に通過する区間ですが、探してみると、多くのビュースポットが見つかりました。
■水田を突っ切る~安八町
個人的に、岐阜県内の東海道新幹線の印象は、田んぼの中を突っ切っていくというもの。地域で言えば、羽島市から不破郡垂井町あたりにかけての光景です。
まずは安八郡安八町で探してみました。新幹線に並行する県道を歩いていると、遠くから何かが接近する音が。すぐに列車が高速で通過していきます。線路に近すぎる位置だと、防音壁で車体は見えません。車体が見えるようにするには、ある程度離れる必要があります。
所用で訪れた安八町役場の駐車場。新幹線の高架が見えます。駐車場には「役場にご用のない方は駐車をご遠慮願います」の看板。逆に言えば、役場に用事があれば、ついでに新幹線が走る光景を見られます。晴れていると逆光になるのが難点。
見やすさ★★/トイレ★★★/安全性★★★/行きやすさ(車)★★★★/行きやすさ(公共交通)★★★
安八町役場から南に移動。東海道新幹線の高架橋をくぐり、野球場や体育館がある町総合運動公園にも行ってみました。
公園内には遊具のある築山があります。ここからは立木などの角度もあり、新幹線は少し見にくく感じます。
近くの水田横からだと、太陽光発電施設「ソーラーアーク」を背景に走る新幹線が見られました。
見やすさ★★/トイレ★★/安全性★★★/行きやすさ(車)★★★★/行きやすさ(公共交通)★
■長良川を渡る~羽島市
羽島市で「どこかいいところはないか」思案しながら移動中。長良川にかかる県道の橋・羽島大橋の上。猛スピードで追い抜いてくる物体の気配を感じました。一瞬で走り去る東海道新幹線の列車。羽島大橋から安八町内までの区間は、東海道新幹線の線路と県道が並んでいます。そうだ、羽島大橋から新幹線が見えるのではないか。そう思って、現地に向かいました。
パークアンドライドに適した立地の岐阜羽島駅。駅周辺には、コインパーキングが集積しています。歩いて15分ほどで、羽島大橋のたもとに着きます。
現地に立ってみると、橋の上は適地とは言いがたいことに気付きます。何よりも歩道が狭い。車道とは分離された場所とはいえ、長い時間滞在する場所ではありません。
言っているそばから、自転車が通りかかりました。脇に寄ってすれ違っていると、黄色い物体が高速で接近してきました。
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