2025年、岐阜県の交通関係の最大の話題と言えるのは、LRT(次世代路面電車)構想ではないでしょうか。7月に構想が表面化してから、岐阜新聞デジタルや岐阜新聞の紙面の記事で情報を掲載してきました。また「みのひだ乗り物探訪」でも、関連情報を書いてきました。この半年の動きを、みのひだ乗り物探訪の記事から振り返ります。

 LRTの導入検討着手が明らかになったのは、7月1日の岐阜県議会定例会一般質問。

 これを受けて「みのひだ乗り物探訪」では、まず「LRTとは何か」から説明しました。

 驚きと戸惑いを感じながら書いたことを思い出します。「戸惑い」に関しては、20年前に廃線となった名鉄岐阜市内線が主な原因。記事中でも触れていますが、「20年前に路面電車を全廃したのに、何を今さら」という思いです。

富山駅を出た富山地方鉄道富山港線の電車=2025年7月

 続いて、富山市のLRTを紹介しました。

 一般の鉄道をLRT化した富山港線、中心市街地を囲む環状線、富山駅の北陸新幹線などの高架下に駅を設け、路線網を一体化した南北接続と、既存の路線を転用したり路線を追加したりした富山市。

 日常の利用が根付いていたのが印象的でした。

岐阜市の柳ケ瀬商店街付近

 LRTが整備されるとすれば、気になるのは「どこを通るのか」というルート。

 岐阜県側からは...