津田雄一さん(画面)がはやぶさ2の挑戦と成果をテーマに語った講演会=関市小屋名、県博物館

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機はやぶさ2の6年間に及ぶ活動の足跡と成果を振り返る講演会が11日、岐阜県関市小屋名の県博物館でオンラインで行われた。プロジェクトマネージャの津田雄一さんが、探査機が小惑星りゅうぐうへの着陸に成功した際の映像などを交えて数々の挑戦を解説した。

 はやぶさ2はりゅうぐうに2度着陸し、地表や地下の小石や砂を採取。現在これらの分析が進んでいる。

 津田さんは「りゅうぐうがクレーターや岩だらけの険しい地形と分かった時は途方に暮れた」と当時の心境を吐露した。探査機と地表との距離を徐々に縮め、安全な場所を探り、着陸のプログラミングを作り直すなどして挑戦を続け、精度の高い着陸に成功したことを紹介。「りゅうぐうの険しさが、さまざまな挑戦を促し、結果として多くの成果につながった」と語った。

 採取したサンプルから岡山大などの研究チームが23種類のアミノ酸を検出した研究結果にも触れ、「タンパク質の基になる複雑な有機物が、地球外にもあると分かったことは大きい。今後の研究にも期待してほしい」と話した。

 講演は60人が聴講。10歳と8歳の兄弟=愛知県岡崎市=は「次のプロジェクトがあると分かった。今後も注目したい」と目を輝かせた。