岐阜県加茂郡東白川村の東部にあります。西隣には神土(かんど)という地がありますが、村史では越原の由来を「原野を開拓して1534年には弥兵衛という庄屋が移り住み、順次、人々が神土から引っ越した」と考察しています。

 「おっぱら」と読む県内の地名は他にもあります。高山市清見町は「大原」、下呂市金山町には「乙原」、郡上市八幡町には「西乙原」と「東乙原」があります。本巣市根尾には「越波」と書いて「おっぱ」と読む地もあります。

 高山市の大原は、平坦(へいたん)地の集落であることから「大きな原」が由来のようです。乙原は、順序を表す「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」の「乙」で、甲地に対する乙地を表しているとみられます。東白川村史では、先述の「神土」は「甲土(かんど)」に、「越原」は「乙原」に通じていると説いています。揖斐郡揖斐川町にも乙原がありますが、「おとはら」と読みます。

(『角川日本地名大辞典』などを参照)

【答え】 おっぱら