オグリの里

若手ジョッキーが元気

2018年08月11日 09:45

ヤングジョッキーズシリーズ笠松ラウンドに参戦した水野翔騎手(左)と渡辺竜也騎手

 真夏にキラキラ、暑さに強い若手ジョッキー。前開催の高原シリーズでは、21歳・水野翔騎手と18歳・渡辺竜也騎手がともに「1日3勝」を飾り、若いエネルギーを爆発させた。今月21日にはヤングジョッキーズシリーズの金沢ラウンドも控えており、好調をキープして参戦したい。

 「ひるがの高原特別」など涼しげなレース名が目立った高原シリーズだったが、午後4時30分を過ぎた最終レース前でも、競走馬の装鞍所エリアにある温度計は、瞬間的に40度を超えていた。そんな猛烈な暑さの中でも、コースに出た馬やジョッキーたちは、普段通りのパフォーマンスに専念。ファンの熱い期待を背負って、ゴールを目指して懸命に駆け抜けていた。

新天地の笠松でも好騎乗が目立つ水野騎手。30勝ラインに到達した

 水野騎手と渡辺騎手は、2年連続リーディングで今年もトップ(91勝)を快走する笹野博司厩舎に所属。今年1月に北海道から笠松に移籍してきた水野騎手は、夏場に調子をグンと上げてきた。7月27日には3連勝を飾り、2着2回、3着1回と馬券圏内での活躍が目立った。8月に入って30勝目を挙げて、リーディング8位につけている。笠松デビュー時には「まずはリーディング5位ぐらいを目指したい」と意欲を見せていたが、新天地で着実に白星を積み重ねてきた。2着が58回と多いことは課題でもあり、勝ち切る競馬でさらなる飛躍につなげたい。

 昨春デビューした渡辺騎手も負けてはいない。今月1日と2日に3勝ずつを飾って、こちらも30勝ラインを突破。水野騎手を上回る33勝で一気にリーディング6位に躍進した。昨年挙げた38勝(笠松35勝、名古屋2勝、金沢1勝)のクリアまであと少し。現在、通算71勝で負担重量は1キロ減。まだ減量騎手としての恩恵はあるが、早く100勝を突破して一人前の騎手として認められたい気持ちも強いようだ。

デビュー2年目の渡辺騎手。8月に入って2日連続で3勝を挙げて好調だ

 2人にとっては、今年が最後になりそうなヤングジョッキーズシリーズへの挑戦。西日本地区トライアルラウンドの開幕戦となった6月の笠松ラウンドでは、渡辺騎手が7着と4着、水野騎手は8着と5着に終わった。第2戦・高知ラウンド終了時点では、渡辺騎手が地方騎手4位、水野騎手は6位とやや出遅れ気味だが、勝負はまだこれから。昨年の金沢ラウンドでは、渡辺騎手が勝利を飾った相性の良いコースでもあり、有力馬を引き当てて巻き返したい。水野騎手は昨年、北海道・東北ブロック2位でファイナル進出を惜しくも逃しており、その悔しさをぶつけたい。

高橋昭平騎手(右)と森島貴之騎手。西日本豪雨災害の募金活動では、来場者に被災者支援を呼び掛けた

 渡辺騎手は残り4戦(金沢、名古屋)、水野騎手は残り5戦(金沢、佐賀、名古屋)。どこかで勝利を挙げて、まずは地方騎手(11人)のトップ3に入りたい。今年は名古屋勢の参戦もなく、笠松から2人そろって年末のファイナル進出を果たせるといい。

 若手騎手の1人として、今年も大井から笠松での期間限定騎乗(3カ月間)に挑んでいるのが、23歳の高橋昭平騎手(伊藤強一厩舎)だ。前回は半年間に11勝を挙げたが、今年も5勝を積み重ね、笠松にすっかり溶け込んでいる。ファンにもおなじみのキャラクターで、「笠松は騎手の皆さんがフレンドリーで、関係者の方たちも心温かい」と話していた高橋騎手。8月17日までの騎乗で、昨年のような期間延長はないようだが、水野騎手のようにいつか笠松に移籍できるといい。今月末からは佐藤友則騎手が南関東で期間限定騎乗(2カ月間)するため、ジョッキーが手薄になる笠松。リーディング不在となれば、他のジョッキーにとっても騎乗機会が増え、勝利のチャンスも広がることだろう。

 笠松には20代の騎手がもう1人いる。生え抜きで29歳になった森島貴之騎手(水野善太厩舎)だ。今年はまだ21勝(8月10日現在)だが、騎乗回数は最も多い394回。未明からの調教での地道な努力が認められ、騎乗依頼にもつながっているようだ。一昨年31勝、昨年44勝と着実にレベルアップ。今年は50勝を目標にしてきただろうが、騎乗技術をさらに磨いて白星につなげてほしい。

笠松競馬場内にオープンした馬場BBQは盛況。ナイター営業でバーベキューを楽しむ来場者たち

 笠松競馬場内では、この夏の新しいイベントとして、バーベキューサイト「馬場BBQ」が、ナイター営業でオープンした。佐藤騎手をはじめ、笠松のジョッキーはバーベキュー好きが多いようで、新たな競馬場活用法の一つとして実現。9月末までの毎週水曜、金曜日の夕方から開かれている。

ブラジル出身のレオナルド・サレス騎手(左から3人目)は笠松でも5勝を挙げて活躍した

 7月には、笠松でも3カ月間騎乗したブラジル出身のレオナルド・サレス騎手のお別れパーティーが、馬場BBQで開かれた。愛知・角田輝也厩舎に所属したが、美濃加茂市におじさんがいるそうで、この地に親しみがあった。母国の先輩で尊敬する世界的名手ジョアン・モレイラ騎手が今年、JRA試験に挑むようで、サレス騎手もまた日本(できれば笠松でも)で騎乗することもあるだろう。笠松では5勝も挙げたし、バーベキューを通して、騎手たちの厚い友情も感じてくれたに違いない。

食べて飲んで、清流ビジョンを眺めながらレースも楽しめる馬場BBQ

 お盆前に開かれた馬場BBQは、地元のグループで大盛り上がり。ナイター開催の船橋競馬のレースの馬券を場内で買って、目の前の迫力ある清流ビジョンで観戦。レース結果に一喜一憂しながら、いっぱい食べて飲んで真夏の夜を満喫。参加者は「特別感が半端なく、楽しいです」と笑顔だった。

 15日には地元主催の「笠松川まつり」も開かれ、打ち上げ花火が木曽川沿いの夜空を彩る。競馬場は絶好の観覧スポットでもあり、「馬場BBQ」の予約は満席だという。お盆開催のくろゆり賞シリーズ(13日、15~17日)でも、サマーイベントなどファンサービスがいっぱい。家族連れでも来場し、ミニチュアホースともふれあって、「レジャーランド・笠松」の楽しさを満喫しよう。

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ハヤヒデ

 80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。