春はいつまでもお布団。ようやく寒さまぎれるへやなか、日の光少しあかりて、寝息も細くたなびきたる。朝食をとりまた二度寝、あるいは昼食をとりてまたお昼寝、いつまでも楽しみ、お布団が一番会っているお友...
枕草子改め、ピロー草子
岐阜市出身の歌人野口あや子さんによる、エッセー「身にあまるものたちへ」の連載。短歌の領域にとどまらず、音楽と融合した朗読ライブ、身体表現を試みた写真歌集の出版など多角的な活動に取り組む野口さんが、独自の感性で身辺をとらえて言葉を紡ぐ。写真家三品鐘さんの写真で、その作品世界を広げる。