身にあまるものたちへ

 岐阜市出身の歌人野口あや子さんによる、エッセー「身にあまるものたちへ」の連載。短歌の領域にとどまらず、音楽と融合した朗読ライブ、身体表現を試みた写真歌集の出版など多角的な活動に取り組む野口さんが、独自の感性で身辺をとらえて言葉を紡ぐ。写真家三品鐘さんの写真で、その作品世界を広げる。

日々日々日々
「書き手とか作り手って業が深いことだよねえ」と、名古屋・大須のいつものカフェ、ロジウラのマタハリのママのりりこさんは言った。わたしはいつものゆず茶を飲みながら、無言でうなずいて、そして何も言えな...
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