身にあまるものたちへ

 岐阜市出身の歌人野口あや子さんによる、エッセー「身にあまるものたちへ」の連載。短歌の領域にとどまらず、音楽と融合した朗読ライブ、身体表現を試みた写真歌集の出版など多角的な活動に取り組む野口さんが、独自の感性で身辺をとらえて言葉を紡ぐ。写真家三品鐘さんの写真で、その作品世界を広げる。

切り干し大根と品性
2月7日、切り干し大根をお湯で戻してサラダを作っていて思い出した。今日は祖母の命日だ。両親が教師として共働きをしていた環境で育った私は、思えばおばあちゃんおじいちゃん子だった。私は昭和62年生ま...
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