身にあまるものたちへ

 岐阜市出身の歌人野口あや子さんによる、エッセー「身にあまるものたちへ」の連載。短歌の領域にとどまらず、音楽と融合した朗読ライブ、身体表現を試みた写真歌集の出版など多角的な活動に取り組む野口さんが、独自の感性で身辺をとらえて言葉を紡ぐ。写真家三品鐘さんの写真で、その作品世界を広げる。

棺のなかの煙草
 この欄でもたびたび登場していた、元ちくさ正文館の古田一晴さんが10月、亡くなった。通夜にも告別式にも参列したのに、まったく実感がなくて、正直怖いくらいだ。何かいいことがあると、あ、こ...
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